歯医者恐怖症
自分の記憶が正しければ、小学生4年ぐらいで初めて歯医者の治療を受けた。
近所の歯医者を母が予約して、恐らく学校での歯科検診で虫歯が発覚したのであろう、それで近所の歯医者で予約を入れたんだと思う。
既にその歯医者はなく、今はそこにはマンションが建っている。
その歯医者の先生はコーヒー好きで、兎に角コーヒーを飲むことが多い…と云うことだけ良く覚えていた。
その歯医者がなくなり、その歯医者の斜向かいにある歯医者に移行したけども、やはり自分の中ではあまりいい印象がなかった。
兎に角治療が苦痛。
子供に苦痛と思わせる段階で自分的にはアウトだと思う。
そして、何十年も前の子供の頃の記憶が未だに鮮明に覚えているぐらいの衝撃的なことに対しても自分的にはアウトなんす。
私が歯医者が嫌いになったのは20歳の時。
中学を卒業して、高校に入った時、あまりに噛み合わせが悪いと云うのと、自分は大学には行かないと決めたので、その分、申し訳ないが、矯正にお金を使わせて欲しい…と親にお願いをした。
噛み合わせの問題で頭痛も酷かった…と云うのもある。
今では保険が利く矯正もあるのかもしれないが、当時矯正は高価で、先ず保険など利かないもの。
矯正=お金持ちがするもの
と云う図式が成り立っていたので、父にはかなり負担を掛けたんだと思うと申し訳ないな…とオトナとなった自分が今思う訳ですよ(苦笑)
私が矯正に通っていた医院は自由が丘にあり、元々は当然ながら歯医者の先生だったのだけど、矯正専用として個人開院したとこでした。
父方の従妹が通っていたと云うこともあり、紹介して貰ったところからそこの医院との繫がりが生まれます。
唯、矯正は当然ながら針金で締め付けるので、その先生は虫歯の治療や、抜歯は自分のところでは一切受けてしませんでした。
出来ない訳じゃないけど、うちで苦痛を感じているのに、更に治療や抜歯でツライ思いをして来なくなる患者が過去に何人も居たから…と話していた。
その先生は、ある程度年齢が上がってから矯正の治療をした方がいい…と云う先生でした。
アメリカでは、永久歯が生え揃い、その段階で歯並びが悪いと直ぐ矯正をする。
だけど、それだと痛みに耐えられない子供が途中で放棄する。
一度矯正をして、途中で放棄すると、元より酷い状態になってしまう…と。
だから、矯正は大人になってからでも遅くない。
痛みに耐えられない年齢で矯正をするのはお奨め出来ない…と云う先生の話には、中学生3年の自分には共感が持てる話だった。
高校1〜2年の時は兎に角食べられない…と云う日々が多かった。
先天性なんとかかんとかって云われ(当時難しいこと早口で云われて覚えられる訳がないw)兎に角、顎の発達が中学生で止まり、その割に永久歯が大きいのが生えているため歯並びが悪いと云うのが自分の状況だった。
なので、矯正をするのに犬歯(犬歯は元々噛み合わせがない歯なので抜いても支障がない…と当時説明を受けた)や虫歯になっている歯を抜歯してスペースを作って徐々に綺麗にして行こう…と云う先生の判断だった。
だが、高校3年だったか…学校から帰宅途中にタクシーと接触。
まぁタクシーが悪いのだが、タクシーは当て逃げ、当時携帯もない時代だったから、ナンバーを控えて直ぐ連絡…と云うことも出来なかった。
かなの急勾配な下り坂を自転車で帰っている時、突っ込んで来たタクシーと接触し、自分は落下…数メートル吹っ飛ばされ、庇うことが出来ずに、顔から地面に落下。
鼻血と口から流血した状態で何とかよれよれの自転車を押して自宅に帰宅した。
当然、歯茎は腫れるし矯正の為の針金も付けていられず。
直ぐ先生に診て貰ったが、暫くは矯正器具を外さないと、歯そのものがダメになる…と1ヶ月近く矯正器具を外す羽目に。
それで4年で終わる予定だった矯正が6年に延びたのだ。
最終段階に入った時、20歳間近な自分は、また2本抜歯しなければならなくなった。
事故に遭い、大幅に矯正計画が狂ったと云うのもあるのだが、それが私の歯医者嫌いを作る引き金だった。
元々矯正をお願いしていた先生は、昭和歯科医大出身だったので、抜歯や虫歯の治療を要する時は、昭和歯科医大に紹介状を書いてくれていた。
残り2本を抜歯をする時も、昭和歯科医大で予約を入れてお願いをした。
先生は、矯正でツライ思いをし続けてきていると云うの理解してくれている。
だから、紹介状にも、先生の大先輩である医師を指定して紹介状を書いてくれた。
だが、(当時まだドイツは東西分かれていた)西ドイツに、その指定していた先生は歯科技術のために2年間ドイツに長期出張していた。
それは、矯正の先生には伝えられずに当日予約を入れた自分に淡々と告げられ、当時その場で偉かった(のか自分では、今、そうとはいい切れないぐらい人間として酷いと思い込んでいる…今でも…)部長だかの勝手な判断で、私の2本の抜歯は、インターンがすることになった。
元々、麻酔が効きにくい体質ではあった。
で、インターンだ。
下手クソだ。
糞すぎるぐらい糞だった。
オトコのインターンだった。
未だに顔も覚えている(爆)
麻酔を打ったが全く効かない状態だった。
スペースを作る為に親不知を上下で2本抜く。
でも麻酔が効いてないので痛い訳だ。
「痛かったら、手を挙げてくださいね〜」
って、マニュアル通りのこと云ってきた。
ギリギリ、ゴリゴリ。
痛いなんてもんじゃないわ!
左手を挙げているのに完全無視だよ!
挙げ句、抜歯した後、インターンはこう云った。
私にこう云った。
「20歳にもなって、痛いって手を挙げて、涙、ダダ漏れって…大人として恥ずかしいと追わないの?」って。
こいつが今、世の中のどこかで歯科として開業しているんだったら、ネットを駆使してでも「そこの先生痛みに理解ない先生ですよ」って云ってやりたいぐらいだわ(爆)
大人だろうが子供だろうが、痛いことに痛いと訴えているのに無視され、殆ど麻酔が効いていない状態で、ペンチでグリグリゴリゴリされて抜歯されてみろや、大人だって我慢出来ないわって思うのは間違いですかね?
私が甘えてますか?
違うだろ、麻酔が効かないってこと先ず話したのに「その内効きますから〜」って呑気に抜歯に入ったオマエのせいで、歯医者がホントにダメになったんだよっていいたい。
だけど、そのインターンが今、どこに居るのかも分からん。
それから自分は歯医者で治療を受けてないです。
出産前にどうしても歯科検診を受けなければならない。
でRayの時も受けた。
その時、治療しなければならない歯ががあった。
取り敢えず、仮治療をして貰った。
麻酔が使えないからね。
それをそのまま保持している。
Kayの出産の時も同様。
仮治療があった。
そのまま保持している。
それとは全く関係ないとこ、子供の頃治療して貰った詰めていたとこが取れた。そのまま数年経っている。
穴が開いている状態のまま数年。
良くないとは思うが、麻酔が効きにくい体質な上に、全身麻酔してくれる歯医者が近所にはないし、歯医者は金がかかるので行きたくとも行けないのが現状だ。
子供の歯だったら話は別だが、どうせ老い先長くない自分の歯だったら、もうそのままでもいいか…と現状を保持している。
ダンナが心配してくれてさ。
こんなサイトを教えてくれている。
http://health-to-you.jp/phobia/sikakyoufu1015/
でもね、全身麻酔してくれる歯医者って思っている程多くない。
そして近所にはない。
若造のインターンのせいで(と云っても当時から考えても私よりちょっとだけ年上だとは思うけども)こういう目に遭っている…と云う一般の人は少なからず居るんだ…ってもっと理解して欲しい。
麻酔が効きにくいのは気のせいだとか思われて、いい大人が痛いからって号泣ってとバカにされたこの屈辱。
屈辱はされてもいいけど、本当に麻酔が効かない状態で、オマエも一度ペンチで歯をゴリゴリやって抜いてみろや!
だから私は歯医者が大嫌いです。
もう正直、歯医者は信用出来ないんです。
どうせまた「痛くないですよ〜麻酔は直ぐ効きますからね〜」とかテキトーなこと云ってやるに違いない。
と思わせるようなぐらい「歯医者」に対して、私の人生に対して信頼をなくしたインターンが憎くて仕方がない。