お歳暮
お歳暮の季節がやってきた。
我が家には無縁なことなのだが…今どうしようか悩んでいる。
7月にダンナが今の会社で仕事をするようになった。
日記でも何度か書いているかもしれないが、6月にとある事情があって、その会社を辞めることになった後、それも尋常なことではない話だったので、生活のことなどパニック寸前で(苦笑)まぁ、会社の経営関係のことなどの相談もさせて貰えばいいだろう…と云う考えがあったのと、実は、今の会社の社長と云うのは、その6月に止めた会社の前に6年弱働いていた会社で副社長をしていた人で、後半は一緒にチーム編制を組んで仕事をしていた人だったので、社長は、今の会社を立ち上げる時、ダンナのことも誘ってくれていたのだった。
それを断り、ダンナは6月に辞めた会社に行ったので、頼めば入社させて貰えるだろうな…と云うのは何となく分かっていたので、お願いをしてみるのもいいのでは…と思ってはいたので、そういう経緯があって、今の会社でダンナが働いている。
どのみち、デザイナーと云うか制作側の人手不足があったので、ダンナが入ったことにより、社内の体制が立て直された訳なので、結果的に、家も有り難かったが、会社側としても損をしている訳ではないので良かったのだが。
そんな事情を踏まえた上で、社長にはお世話になっているので、この会社ではお歳暮、お中元は贈るべきなのではないか…と考えたのだ。
(どうしてでは、お中元の時期にそういうことを考えなかったのか…と云うと、その頃はもうバタバタしていて、お中元のことなど考える余裕がなかったのだ…)
一応、ダンナにそういうことは話をしたが、
「別にそういうのは分かっていると思うし、贈る必要はないと思う」
と云う返答が返ってきた。
世間一般的ではどうなんだろう…と云う疑問があり、ずっと引っかかっていたので、先ず、実家の母に聞くことにした。
確かにバブル時はお中元・お歳暮は贈って当然、貰って当たり前…な時代だったが、バブル崩壊後は、簡易化されることも多くなってきているし、昔は仲人にはお中元・お歳暮を贈るのは礼儀、と決まっていたが、最近では仲人を立てて結婚する人も少なくなってきているしね。
(当然、私たちの挙式に関してはかなり手作り感があったのと、海外挙式だったので仲人は当然ながら居ない)
母も一連のことは知っているし、話をしたのだが「別に今の時代だし贈らなくともいいのではないの? 贈ったらずっと贈り続けないといけなくなるし、かえって相手も気を遣う可能性もあるし…」と云う返事が返ってきた。
その話の流れで、母がこんなことを話してきた。
「だって、向こうのお母さん(ダンナママ)だって、家にお中元・お歳暮を今まで一度だって贈ってきたことなんかないもの」
最初、どういうことなのか…と思ったのだが、話を突っ込んで聞いてみると
「自分が田舎の出だからかもしれないけど、嫁を貰った側は『娘を嫁に貰った』訳だから、嫁の親元に、礼儀としてお中元やお歳暮を贈るんだそうだよ。
まぁ、元々家の場合は結納とか婚約とか形式張ったことはヌキで…と云うことを最初に話していたし、ダンナママが家の親の所にお歳暮を贈ってこないから「礼儀がない人だね」と思っている訳ではないのだが、そういう昔ながら…と云うか、一般的なことだけど、日本には色々と形式みたいなのがあるので、このことは知らなかったからここで知って良かった…と思ったり(家はRayが息子だから何れ嫁を貰う立場だからねぇ…その時こういうことを知らないでそのままにしていたら、相手の親御さんに「礼儀も知らない親ね」と思われたりするかもしれないし…ってかなり先の話だがw)
「まぁ、田舎と違って都会育ち(ダンナママが)だからそういう仕来りというか、風習というか、そういうのはなくなっちゃっているんだろうねぇ」
と母が語っていた。
お歳暮を贈るべきか否か…
色々と考えたり悩んだりしたのだが、友人たちはどうしているのだろうか…と思って少し聞いてみた。
夫婦の両親が割と近場に住んでいる場合は「お互い形式ばったことはなしってことで」と贈りあったりしていないようだが、何かあったりするとお歳暮、と云うカテゴリーではないが贈ったりすることはある…と云う回答が多かった。
現に、夏帰省すると毎年大量に茗荷を貰ってくるのだが、その時もダンナママが「お母さんにも渡してね」って一言添えられているので、そういうことなんだと思う。
今年、栗を贈ってくれたのだが、その時も同じように「お母さんにも…」と云うことだったのでお裾分けしているし。
反面、夫婦の両親が遠い距離な場合、嫁を貰った親の方から贈っている人も現に居たし、お互いに贈り合っている…と云う人も居た。
そして、社長へ贈るか否か…と云うことも少しお歳暮などを贈っている友人に聞いてみたりしたのだが、ダンナの会社の場合、実は副社長も社長と同じ会社で役員をしていた人なので(私も一度だけ会ったことはある)社長だけでなく、副社長も知っているのであると、両方贈るか、両方贈らないかのどっちかの方がいい…と云うことを聞いた。
だが、社長は元々、前の会社の時から年賀状のやり取りをしているので連絡先は知っているのだが、副社長は前の会社の時、ダンナが一緒に仕事で組んだこともないので、連絡先を未だに知らない(苦笑)
片方だけ知っているからと云って、社長にだけ贈り、副社長にだって同じようにお世話になっているのは変わりないのに贈らない、と云うのは問題が生じるし…
あれこれと悩んだが…
悩んだ結果…やはり贈らないことに決めた。
因みに、母の名誉? のために書いておこう。
ダンナの実家から何か送られてきた時、オカンにもお裾分けはする。
頂いている訳だ。
そして、家の親からは? と云うのは、夏と冬の帰省時、親からお金を預かり「実家の好みのお菓子とかお酒を買って持って行って頂戴」と頼まれている。
だけど、今までは冬はお酒を持っていったけど、もう飲む相手(祖父)が亡くなってしまったので、それもなくなっちゃうなぁ(だって他に日本酒を飲む人が居ないので)