「魔性の子」と「月の影 影の海 上下」
7月にこの3冊が発売する。
既に発売され、内容も知っているのだが、大好きな作家の本、イラストは好きなイラストレーターである山田さんが、今回の文庫版として全て描き下ろしをしているので、やはりファンとしては購入して、読み返さなければ。
新潮社の小野不由美公式サイトによると、魔性の子は21年ぶりだって。
うおー、もう21年も経っているのか…。
小野不由美先生(十二国記ファンの間では、先生のことを「主上」と呼ぶw これは十二国記が王様と麒麟の話で、麒麟が王様のことを「主上」と呼ぶため)のファンタジー作品の十二国記だが、発売当時は「ホワイトハート」と云うレーベルから発売した。
これは、今で云う所のライトレーベルで、学生が気軽に読める…と云うレーベルだ。
でも、実際発売してから、十二国記の面白さは瞬く間に浸透して行き、大人の読者の方が多い…と云う事実に。
十二国記の中盤からは、数ヶ月前に新潮文庫から発売(この文庫の場合、表紙は抽象的な柄…と云うかCGと云うか…当然、挿絵なども全く入っていない。それはサラリーマンが電車内でカバーがなくても恥ずかしくなく読めるようにイラストがなく手軽に手にして読んで貰いたい…と云う大人読者のための行動)すると云う、読者ファンにとっては、何とあくどいことしてくれるんだよ! と当時は思っていた。
新刊が先に文庫版で出て、その数ヶ月後にホワイトハート版で発売と云う、元々ホワイトハート版だったのに、異例の対処をされてしまった十二国記。
当時は、文庫版を悔しい!(爆)と思いながらも、新刊はやっぱり読みたいので、ホワイトハート版の発売まで我慢出来ずに購入し読破し、それは直ぐ古本屋に売る。
その後、ホワイトハート版で保存版として揃える…と云うことをやってきた。
十二国記が発売する何年も前に、魔性の子は新潮社文庫で発売されていたのだが、その内容が、実は十二国記シリーズで主要である麒麟と王の話である…と云うのを十二国記を読み始めてから知り、慌てて購入した次第。
当時、魔性の子は在庫があまりなくて、何軒本屋巡りして手に入れたことか…。当時の苦労を思うと、今のネットで本も買える時代は何と便利なことだろう…と感慨深い(笑)
十二国記は実はまだ完結していない。
上下巻や1巻で話の内容は完結しているのだが、シリーズでどうしても、解決して欲しい内容があり、それを書いてくれないのだろうか…と読者は主上が何時、書いてくれるのか…と延々に待ち続けている状態だ(苦笑)
最新刊が数年前に十二国記の短編ばかりを1冊に纏めた本を発売したが、それを出した当時、どこかの雑誌のインタビューで「最後に1冊書く予定」と云っていたらしい。
十二国記の一番最初の話である「月の影 影の海」の主人公は女子高生の陽子だが、魔性の子は「泰麒」(戴王の麒麟)の話だ。
泰麒は陽子同様十二国記の主人公と云われ、W主人公とも周知している程。
実際主上も、泰麒も主人公だと話していたとか。
だから最後に泰麒の話を書いて欲しいとみんなが願っている。
それが、今回発行されると情報を入手したが、既刊しているシリーズの新装刊発売に
「待望の新作書き下ろし長編」
まで発売する…と公式で発表が!
これが買わずにいられるか!
実際、今の主上を考えると、もうホワイトハート版で新刊を発売するのは無理がある…と思っているのだろう。
十二国記と云う作品そのものは勿論愛して止まないだろうが、ホワイトハートから出されると云うことに違和感を感じていたとのことだったし、今更ホワイトハートで新刊を出されるのは…と云う考えがあったのやもしれない。
どちらにしろ、このシリーズの新たな形としての発売の最後には、長年待ちに待った新作書き下ろし長編が発刊される訳だから、期待せずにはいられない…(笑)