Helmet Painting その5
前日、大まかに出来上がったヘルメット。
今日は、全体的にシャドウを入れる作業を行う。
白地部分が思っていたよりも広く感じてどうしよう…と思ったのだが、まぁ元々はRayが自分でデザインしたものを割と忠実に作ったものだし、この状態で更にまた1からマスキングを貼って、色を加えるのはもうしんどいので、一先ず全体的にシャドウを入れて見た。
そしたらあまり広く感じなくなった。
後は、二層式のクリアを噴いて塗料を完全に硬化した後に、スポンサーロゴのステッカーでも貼ろうか…と云う話になった。
二層式のクリアの上からだったら、後から剥がすことも可能だから…と。
シャドウを噴いて、そのシャドウが消えたりかすれたりしない内に、ヘルメット塗料用のクリアを噴きたい。
だが、ラインテープを取り除いて、全てのマスキングを取ってからでないと噴けない。
ここからが一番神経の使う作業だった。
ラインテープは一番最初にヘルメットに貼ったマスキングなのだが、その上から何層もの塗料を吹き付けているので、ラインテープを普通に剥がそうとすると、その上に乗っている塗料そのものも一緒に剥げてしまう。
一番の問題は禿げてしまった時、シャドウやハイライトを入れているので、噴き直しが難しく、やり直したくない状態なため、丁寧にラインテープを剥がさないと、今までの苦労が水の泡と…(苦笑)
デザインカッターで、ラインテープの上下に切り込みを入れ、ピンセットで丁寧にゆっくり剥がしていく。
それでも塗料が微妙にマスキングから漏れていたり、綺麗にラインテープが剥がれなかったり…と微調整がかなり必要に(苦笑)
汚れてしまった部分はカッターの腹を使って上手に削る。
これはまぁグラフィックデザイナーで培ったのでお茶の子さいさい(笑)
唯、削った粉状態の屑がヘルメットに貼り付くので、エアブラシのエアで噴き飛ばしながら作業を進める。
もの凄い大変だった。
どうにもこうにもちょっと、と云う部分は筆で修正。
その後、ヘルメット塗料用のクリアを何回も時間差で噴き、次回は、塗装の凸部分を削り、またクリアを噴きの繰り返し作業へ。
何とかBS第2戦の松田までに間に合うかなー。