ABRとASSRの検査
ABR:聴性誘発反応
ASSR:聴性定常反応
通常、聴力検査は音が聴こえ始めたらボタンを押して知らせる検査だが、乳児や小さい子供は自分でボタンを押して知らせることが出来ない。
そこで、音の刺激を与えることにより生じる微細な聴神経の脳波を利用し、聴力の推定を行う、と云う検査。
この検査は約1時間半の睡眠状態が必要なため、睡眠導入剤(誘眠剤)を使って眠らせてから検査を行った。
9時前に病院入り。
王道ルートで行ったら結構渋滞気味でちょっと間に合わないかと思った。
次からは裏道から行くようにしよう…。
担当の先生はお昼に来るとのことで、検査前に今日は、何と病院の病院長(病院長が耳鼻科担当の先生なのね)に診察して貰う。
左耳の中を見て貰ったが「鼓膜は綺麗だねー」と云われた。
診察する時外耳を広げるため多分空気をシュッと送り込んでいるんだと思うのだが、それがちょっと厭みたいで、訝しげな顔をしたけど泣くことはなし。
相変わらず愛想のいい乳児である(笑)
それから検査担当士の人に案内され小児科で体重計測後、耳鼻科の一番奥のベンチへ誘導され、そこで、睡眠導入剤を投与される。
全然泣きません(笑)
だけどスポイドで口に入れられる導入剤はちょっと苦いらしく、流石にその苦さが厭なようで、最後の方は泣きながら飲みきった。
そこから、1Fにある脳波や心電図を調べたりする生理検査室の方へ移動し、防音室になっている部屋に入って、更に寝やすくするため、ミルクを飲ませた。
でも検査前は軽く済ませておくようにって説明があったので、今日は寝不足にさせるため、2時半頃まで頑張って起こしていて、朝も6時45分には無理矢理ベッドから和室に移動して起こしたので、7時頃、少しミルクを飲ませてしまったため、飲みっぷりはあまり良くなかった。
ミルクを飲みながら脳波を計るコードを装着。
おでこと左右の耳の後ろ辺りと頭部と首の後ろの辺り、合計5箇所。
カラフルな配線をクルクルと巻いて肩に仮止め。
この横にベッドが用意され、パソコンがベッド横に置かれてそれで数値を計ったりするみたい。
担当の人に「抱っこして寝かせますか? それとも普段は添い寝ですか?」と聞かれたが、家は一人で勝手に寝るしベッドに転がしておいていいです、と話したらちょっと驚いていた(笑)
そんなに驚くことかな?
導入剤を飲ませてから15分ぐらいかな…
検査室に入ってミルクを飲ませて5分もしない内に寝入った(爆)
「お見事です(笑)」と担当の検査士さん(笑)
それから1時間半、外で親は待機。
私は久々にやり始めたDSLのポケモンパールを持って行ったので、攻略本を見ながらやっていた。
1時間半後、担当の人から呼ばれ部屋に入ったが、全く起きる気配なく爆睡中(爆)
色々と器具を付けたりして結構身体を動かしたけど、全く起きることもなく、検査はバッチリ出来た、と云われた(爆)
その後、担当の先生待ちになったので、少し早めのランチを院内のレストラン(笑)で食べて、その間もベビーカーに移動したKayは爆睡中(笑)
耳鼻科に戻ってきた時、丁度担当の先生と遭遇したので、待合室の奧で今回の検査結果を聞いた。
神経の方は問題ないとのこと。
左耳は普通に聞こえているけど、20decibel? だか10decibelだかがちょっと聞き取りにくいかも…と云われたが、生活に支障はないレベルだと。
問題の右耳の方は、神経は大丈夫なので骨伝導では問題なく聞き取れているのだが、ヘッドフォンの音はやはり、外耳道が閉鎖されているため、聞こえが悪い状態。
聴力はあるが、現状では聞こえにくい、と。
大きくなって形成の手術は一度はしなければならないだろうから、その時、外耳を作って、今ある肉とか筋肉など不要なものを取り除いて、どれだけクリアに聞こえてくるか…と云うのが、将来的な課題だ。
でもまぁ、最近の技術では、骨伝導の補聴器もあるので、そういうのを使えば、左同様右耳も生活に支障のないレベルで聞き取れるようになるのではないか…とのこと。
現状では、右耳の聴力は弱いと診断されているけど、左耳が正常なので、健常者扱いを学校などではされてしまうため、右耳は勿論、左耳も気を付けるように、と学校に入った時、確り伝えておくことは必要、と云われた。
Rayに副耳があるが(たまたま右耳)これももしかしたら小耳症と関係があるのか、と聞いてみたけど、ないとは云えないが、どれ程関係があるのかも、現状では分からない…と先生の言葉。
小耳症はまだ原因が良く分からない病状なので、遺伝性もなくはないけど、どれ程の割合? で遺伝されるのか…と云うことも現状では分からない。
先生には、Rayの聴力はどうなのか…と聞かれたのだが、まあ普通に生活しているし両耳から聞こえていることは分かっているのでそのことは話しておいた。
学校で耳の検査をやったが、問題ない、と云われているので大丈夫だろう…と思っていたのだが、先生には、Rayの耳も注意はしておくように…と云われた。
さて、今後のことだが、先ず形成外科に診て貰わなければならない。
だが、ここの病院の形成では小耳症を診れる技術を持つ先生が居ないので他の病院で診て貰った方がいい…と云われた。
形成と云うか、小耳症を診てくれる先生を先ず捜して、そちらで一度診察をして貰うように…とのこと。
まだ確りした食事は摂っていないし、歯も生えてきていないので、噛み合わせがどうなのか分からないが、現状で見る限り、上は大丈夫そうだが、下は中心が右よりにずれているのが見て分かる。
噛み合わせのズレが生じる可能性があるため、離乳期に確りその辺りも観察するよう云われた。
それに伴い、口腔外科で噛み合わせを直すことも考えられるのだが、一先ず形成…と云うか小耳症を見てくれる先生の所で診察して貰わなければ。
今後も耳鼻科には定期的に検診しなければならず、次は1歳直前。
乳児は日々成長が著しいため、結構頻繁に通わなければならないだろうな…。