耳鼻科へ
以前ここで書いたが、Kayは小耳症として産まれてきた。
本来ならばもっと早くに検診に一度は行かなければならない所だが、産後1〜2ヶ月を目処に、インフルエンザの時期を避けて行こうと思っていた頃、ダンナが骨折してそれどころではなかったのと、その後ダンナの仕事が忙しくもあり、中々タイミング良く病院に行くことが出来ずに昨日まで居た。
だが、小耳症と分かっていても、実際右の耳の聴力があるのかどうかは精密に検査をしなければ分からないため、産婦人科で書いて貰った紹介状の先生が、今日、外来で担当しているかどうかを昨日HPで確認。
いやー、最近はいいねぇ…。
学会などで居ない時も、今までだったら病院のその科の窓口に大体1ヶ月前から貼りだして告知しているだけだったため、後は電話で確認するしか出来なかったけど、今では普通に病院のHPに告知が出ているので、一か八かで病院に行って担当の先生が居なかった…_| ̄|○ と云うようなこともなくなった訳だ。
紹介状を書いて貰った担当の先生が外来している病院は隣町にあり、私の父が最期を迎えた病院だ。
と云っても、父が入院していた時は、今の病院の骨組み工事をしていて、父が入院していた病棟は老朽化で既に取り壊され、その場所は駐車場に変わっていた。
新しい病院(と云っても既に5〜6年ぐらいは経っているのだが)はもの凄く開放的で、デザインもお洒落。
1Fにはドトールが入っていて、コーヒーの良い香りが漂っていた…(笑)
最近の新しい総合病院(や大学病院)にはとんとご無沙汰していたため、最新の病院のシステムが凄いとちょっと感動的。
この病院だけではないとは思うが、完全予約制の科が多く、少しの科だけが予約なしの初診も受け入れている…と云うシステムだった。
幸い耳鼻科は予約なしでも問題ない科だったので、朝、8時15分から開院だったので出来るだけ早めに病院に入るように家を出ようとしていたが、結局、相手はKayなため、少々予定より時間を押し、家を出たのが8時半。
でも車で10分もかからない所なので、8時45分頃には病院に到着。
紹介状があったので、手続きもスムーズで、少し待っただけで専用のカルテと診察券を作って貰い、耳鼻科へ向かう。
耳鼻科は2Fで、ブロックごとに色分けされていて、暖色系で纏められていて病院と云う雰囲気ではない感じ(笑)
受付でカルテなど必要書類を提出し、その横にあるモニターで呼び出される。
総合的な待合スペースである所にモニターがあり、そこから、診察室横にあるソファへ移動するシステム。
ひと枠だけ、もうすぐ診察室横に呼び出される人の番号が出ているので、自分がどれぐらいで呼ばれるのか…と云うおおよその見当が付けられるようになっていた。
スゲー(爆)
ハイテクー(爆)
暫くモニターを見ていたが、基本的には予約者が最優先なので、初診の私らは待たされるな…と思っていたが、30分も待たずして呼ばれた。
しかも何故かモニターで呼び出される前に直接助手の人に呼ばれたし(爆)
待っていた時間でミルクを飲ませておいて良かった。
担当の先生は女医で、耳鼻科の副部長だった。
エライ先生なのね。
先ずは簡単に両耳を外観から診て貰い、その後、左側の方の中を見て貰う。
先生が「泣かせてそれで診させて貰ってもいいですか?」と云うので、良く意味が分からなかったが(爆)「はい」と返答。
診察している場所の裏側に移動すると、ベッドがあり、そこには色々な機械が取り付けられていた。
そのベッドの上に1mぐらいの長さの担架みたいなものが置かれ、そこに寝かすと助手の女の子(多分看護士ではないと思う…インターンかなー)が先ずKayの顔以外をバスタオルでくるんだ。
大概はこの段階で子供は不安になり泣き出すらしいのだが、家のKayたん、あまり泣かない赤ちゃんなので(爆)普通にご機嫌(笑)
バスタオルでくるまれ自由が利かない状態に、更に担架の左側に取り付けられていた網を右側に付いているフックにかけ、完全に担架にくくりつけられる。
この段階でもまだ泣かない(爆)
先生も「ホント泣かない赤ちゃんねぇ」って(爆)
助手に完全に押さえ込まれ、左側の耳を先生の方に見せるように顔を固定され、初めてここで泣いた(笑)
ライトをあてて外耳や鼓膜などを確認。
円錐型の特殊な器具を耳に入れて、そこをライトであてて観察するのだが、その円錐型の先が太いのから細いのまで何種類も置いてある。
だが、Kayはまだ7ヶ月だからなのか、中々サイズが合わないみたいで、先生ももっと細い穴のものを探しやっと確認出来るサイズを見つけた感じだった。
「先ずは中を掃除しますね〜」
ともの凄い細い管を耳の中に入れて、そこから吸い込むようになっているみたいで、掃除していた。
この間もKayは大泣き。
私の顔を見て、もの凄い訴えているのは分かるのだが、顔から下は「みのむし」状態(笑)なので、不謹慎だが、どうにも笑ってしまう…。
一通り診察が終わり先生から説明。
「ちょっと奥の方が炎症を起こした後があるんだけど、もしかして最近風邪を引いたりしていた?」
と云われたのだが、まぁ長々と風を引いていたのでそのことは話をした。
「それと、この子は外耳が凄く小さいので、炎症など起こしやすいかも。今後は気を付けて注意深く観察するようにね」
とも云われた。
この外耳が細い(小さい)と云うのは平均的よりも小さいってことのようで、別段、そうだから、何か問題がある…と云うことではないみたいだ。
さて、問題の右側の聴覚だが、普通は音を流してそれに対して右から聞こえるか、左から聞こえるかを手を挙げたりホタンを押したりして確認したりするのだが、当然Kayはそんなことが出来ない。
理解力もないし、右も左も分からない状態だからだ。
で、こういう場合はどうするか…と云うと、聴神経の脳波を利用して聴力の推定をすると云う検査を行う。
ABRと云う調整誘発反応と云う検査と、ASSRと云う調整定常反応と云う2つの検査を、Kayは小さいので同時に行った方がいい…とのことだった。
何故同時かと云うと、1時間半の睡眠状態が必要だから、そんなこと器用に乳児が出来ないため、1回で2つの検査を行おうと。
で、当然「さぁ寝てちょうだい」と云って寝られる訳ではないため、睡眠導入剤を使って睡眠を誘発して寝かせて検査を行うとのこと。
なので「前日は寝不足状態にして、当日も朝早くに起こしてください」と云われた。
うーん。
巧く行けばいいが…。
中々予約が取れないらしく、この検査は6月23日に行うことになった。
右も微弱でも聴力があればいいのだが…。
そういえば…
終わった後、5分ぐらい、延々と怒っていた(爆)
ずっと「ぶーぶー」と呻って怒っていたよ…(笑)