色補正の難しさ

2006年 4月4日

昔と違って、今のデザイナーは大概がパソコンを使って仕事をしている。
webに関してはMacでもWinでもどっちでも出来るが、やはり紙のデザインに関してはまだまだWinよりもMacの方が主流。
まぁ、その理由は印刷会社の環境の問題やフォントの問題が関与している。
だから古のOS9なんぞ、使って未だに仕事をしている紙のデザイナーが多くを占めている訳だ。

さて、紙のデザインはwebよりも色味に関してシビア。
実際、モニターで見る色と、印刷されて出来上がった色の違いがありすぎるのは大問題なので、大概の紙のデザイナーは、モニターの色補正を行っているのだが、限りなく印刷物の色味に近い状態でディスプレイカラーの調整をするには、高価な補正ソフトを導入しなければ出来ない。←数百万ぐらいするらしい…。
会社でも導入している所は少ないので、後はどうするか…と云うと、マシンそのもののシステムに入っているカラー補正設定をし、モニターの表示される色味と実際の印刷物の色味との誤差を出来るだけ縮めておく。
後は、使用するアプリでの色補正。
特に、Photoshopなどの画像を扱うアプリに関しては、使用用途によって補正も変わってくる。
私は、web上の日記に載せたりもしているが、基本のカラー補正は、DTP(紙の印刷用)にセッティングしてある。

でも実際、画像と印刷物との色の誤差を最近特に感じて、少し時間がある今、ちょっと補正し直してみようと思って色々と弄ってみた。

アプリ側は既にこれ以上の補正のしようがないので現状維持だが、モニターの補正はやり直してみた。
だが、家が現在使用しているモニターのプロファイルがないので、自分でカスタマイズしなければならない。
似たようなモニターの補正値からあれこれやって見て、実際Photoshop上で色の掛け合わせしたものと、印刷されているカラーチャートとを見比べると、明らかに色味が違う。
限りなく印刷物に近づけると、モニター上では、色がちょっとウォームがかると云うか、モヤッとして感じにしなければならない。
今まで使っていたガンマ値が明るすぎたのか、白の色が青白い色に近かったので、本来はこれぐらいのちょっとモヤッとした色味の方が印刷物には近づいているのだろうが…。
何だか微妙に納得出来てない(苦笑)

今は、トリニトロンの大きく重いCRTモニターを使っているが、そろそろ寿命が来ているのか、モニターを切り替えると、文字が滲んだりしているので、買い換えが必要かな…と思っている。
だが、液晶だと色の見え方がかなり違う、と云う噂を耳にしているので、液晶にするのに多少なりとも抵抗が…。

ダンナが最近液晶を会社で導入して貰っているのだが、感想を聞くと「液晶も昔みたいにモヤッとしてないしいい」とは云うものの、ダンナの総評はいい加減なことも多く、何より私とは仕様用途が違う。
印刷物の仕事をしている訳ではないので、モニター上で綺麗に見えれば問題ないレベルのwebでは液晶でも、なんら問題がないだろうが、印刷されたものと自分が実際作った色味と、あからさまにギャップを感じるようなモニターでは、正直仕事にはならない(苦笑)

同じDTPをしている人の話を聞くと、液晶にして良かった…と云う人の声が実はかなり少ない。
もう製造している所も殆どない状態だが、何とかCRTを探してゲットした…と云う話の方を良く聞くのだ。
場所の問題や電気消費のことを考えると断然液晶…と思うのだが、周囲で液晶の噂が良くないと、正直液晶に切り替えるべきか悩み所…(苦笑)

実際、大手プロダクションなどはどうしているのだろうか…と云う儚い疑問を持ったりしている今日この頃です。

このモニターが壊れたら、ホントどうしよう…(苦笑)

それにしても眠い色味だ…(苦笑)
でも印刷物とのギャップは確実に縮んだので致し方あるまい…(丶´,_ゝ`)

14:03 カテゴリー:Macintosh's Diary



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